パーツを切り出してみよう(その2)

よしだまくん
よしだまくん

いよいよパーツの切り出し作業に入っていくよ。

カシベさん
カシベさん

刃物はこわいよー!

よしだまくん
よしだまくん

きちんとした使い方を覚えると安全に作業できるから大丈夫だよ。

各パーツの裁断までのながれ

革が余らないように配置を考える

切り出したい各パーツの型紙を全て革の上に乗せて、できるだけ無駄を出さない配置を探します。
切り出す繊維の方向によって、完成後の伸びや曲げやすさに影響が出るため、配置する際は注意しましょう。

型紙の輪郭をなぞる

裁断する線を革に転写するために、革の上に型紙を置いて輪郭に沿ってけがき(材料の上に傷をつけて線を描くこと)を入れます。
なぞるための道具としては丸ギリや銀ペンを使用します。

革を裁断する

けがいた線に沿って革包丁などを用いて裁断します。
革の厚みや切り出す形状によって道具を使い分けていきますが、実際にいろいろ試して最終的にはみなさんが安全で使いやすいと思う道具で作業してください。

今回はSTEP.3を解説していきます。

革を裁断する

いよいよ裁断ですが、刃物で革を裁断するため机の上で作業すると傷がついてしまいます。机の傷つきを防止し、刃物の先端に負荷をかけないためにゴム板やカッターマットの上で作業をしましょう。
おすすめは、ほどよい硬さで刃先も食い込みすぎず耐久性もあるカッティングマット(ビニ板)です。
裁断する道具は大きく分けて『交換式』と『研ぐ』タイプの2種類があります。刃物は革を裁断していくうちに切れ味が落ちてきます。切れ味の落ちた刃を使い続けると一度で革が裁断できずにコバ(革の断面)の仕上がりが不均一になったり、余分な力が必要になるためケガにつながりやすくなります。切れ味が落ちたと感じたらすぐに刃の手入れを行い、切れ味を保ちましょう。

最初は交換式のタイプから始めて慣れてきたら自分で研ぐ革包丁を使う事を考えてみましょう。それぞれの特徴は以下の表を参考にしてください。

【ポイント】刃物の使い方

利き手でこのように握り、奥から手前に引くように切ります。その際、安全のために刃物の動線上には指は置かないようにして裁断します。常に奥から手前に切ることができるように革の向きを変えながら切るようにしましょう。

また刃には裁断しやすいように先端に角度がついています。先端の角度が作業台に対して90度になるようにすると革を重ねた時にコバ(革の断面)が真っ直ぐに揃いやすくなり、きれいな仕上がりになります。

コーナーについては下の写真のように一度に切らずにそれぞれの直線を延長させた線で切り出します。次に少しずつ直線でコーナーを切っていきます。多角形の数が大きくなればなるほど丸に近づくイメージです。

コーナーの大きさが決まっていれば『コーナー抜き』を使用するとキレイな曲線になるので形状を考える時にはどんな道具を使うかも考えて型紙を作りましょう。

カシベさん
カシベさん

たくさんあるからどの道具をつかったらいいのか迷っちゃうね!

よしだまくん
よしだまくん

切るだけでも色んな道具があるから試してみながら自分に合う道具を探してね


よしだまくん

ものづくりが趣味の「たまのようなナマケモノ」。意外と手先が器用。
カレーパンが好き。

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