キャッシュレス決済が身近になりカードやスマホが中心となり、紙幣や小銭は少しだけ持つスタイルが増えてきています。スマホケースにカードと少しの紙幣を持つ場合やマネークリップなどを使っていると、小銭の管理が必要になります。ボタン付きの小銭入れだと開閉に両手を使うため、レジや改札機で後ろの圧を感じることもあると思います。この開閉バネを使ったコインケースであれば片手でスマートに開閉ができつつも勝手にあいて小銭が散らばる心配もありません。
今回はこのコインケースの作り方について説明していきます。型紙ダウンロードページから型紙が無料で入手できるようになっていますので、是非一度チャレンジしてみてください。
紙幣と小銭が一緒になっている財布でもいいんじゃない?
スマホとカード・紙幣を一緒にしてる場合、この小さな財布のみもてばいいから持ち物が減るよ。
このコインケースはコバ(革を裁断した面)の仕上げなど無いため、少ない道具で作ることができます。以下のリストを参考に必要な道具を揃えましょう。
道具
- 丸ぎり、菱ぎり
- 革包丁などの裁断できるもの(薄手の革のためカッターでも可)
- カッターマット
- 銀ペン
- ゴムのり(木工用ボンドでも可)
- 圧着する道具(ローラー)
- ディバイダー
- ジラコヘラ
- ヒシ目打(2、4本の2種類)
- 針・糸
- 木槌
材料
- 革(0.8〜1.0mm)
- 開閉バネ
- Dカン
型紙通りに革に転写していきます。仕上がりを良くするために、なるべく柔らかい背中からお腹にかけた部分を使うと作りやすいです。ただ、最後に表裏を反転させるため、パーツ取りの段階で繊維が伸びる方向まで注意しましょう。また、厚い革を使うと開閉バネの操作がぎこちなくなったりするため、革を漉かない場合は0.8〜1.0mmの革を使うときれいに仕上げることができます。
貼り合わせる前に3つのパーツを仕上げていきます。この過程を丁寧に作業するかで仕上がりが変わってきます。
通常とは異なり表同士を接着するため裏表逆にした時に完成形になるように貼り付けていきます。また、貼り付けはゴムのりを使ってしっかりと固定します。
表裏を反転させるとコーナーの縫い合わせ部分に皺がよるため、完成後触った時にコーナー部分に違和感が残るため縫い代は一定にせずに今回は基本は端部から3mm、コーナ部分は2mmにしています。
開閉バネを固定するピンは手で差し込めないくらい硬いです。ピンを差し込む際には、金具の下側をカッターマットなどで押さえて上から木槌で叩いて差し込みます。一度差し込むと2度と抜けないくらい硬いので挿入向きに注意してください。
このコインケースは両側の金具を持って内側に力を加えると開きます。ポケットの中に入れてもかさばらないほどスリムなので緊急用の小銭を入れても良いし、薬やアクセサリーを入れておくにもちょうど良いコインケースです。
開閉の音がクセになる良い音だよ。
よしだまくん
ものづくりが趣味の「たまのようなナマケモノ」。意外と手先が器用。
カレーパンが好き。
カシベさん
よしだまくんの友達の「コケの妖精」。最近レザークラフトに興味を持っている。