作品を作るためには型紙が必要!?(その2)

(その1の続き)


カシベさん
カシベさん

今回は後半の型紙を作るところからだね!

よしだまくん
よしだまくん

前回の流れをおさらいして説明していくよ。

型紙ができるまで

作りたいものをイメージしてリスト化する

このときにできるだけ細かく、具体的に作りたいものをイメージします。

リストをもとにラフスケッチを描いてみる

リストの項目を一つずつ落とし込んでいき、具体的な形をイメージができるラフスケッチにしていきます。

スケッチをかたちにしてみる

スケッチでは見えない部分もあるので、まずはコピー用紙や厚紙を使って折り紙のようにして形作っていきます。

型紙(図面)をつくる

イメージをかたちにするための重要な作業です。STEP.3で作ったものを展開し、方眼紙やCAD(図面を描くソフト)を使ってできるだけ正確に作っていきましょう。

今回はSTEP.3、4を解説していきます。

スケッチをかたちにしてみる

STEP.2で描いたスケッチを実際にかたちにしていきます。まずはコピー用紙や厚紙などを使ってスケッチの形を立体的に作っていきます。この過程で、スケッチで描き切れなかった具体的な構造を考えます。試しに2つの形を作ってみました。どちらも外から見るとスケッチと同じように見えますが、開くと部品点数や中のデザインが違うことがわかります。
このように具体的な模型を作ることで見えない部分のイメージを明確にしていきます。

必要な道具
  • 鉛筆
  • 消しゴム
  • のり、セロハンテープ
  • 定規(金属のもの)
  • カッター
  • カッターマット

型紙(図面)をつくる

STEP3で作った模型を展開すると型紙(図面)ができます。型紙を作図する際には方眼紙やCAD(図面を描くソフト)を使うと形状を作りやすいです。※実際の図面の描き方は別の記事で詳しく説明します。

型紙作成で必要な道具(手書きで作図する場合)
  • 方眼紙(直接描きます)
  • 鉛筆
  • コンパス
  • 分度器
  • 三角定規
  • L字定規
  • カッター(ハサミだと直線が難しい)
  • カッターマット
  • 定規(金属のもの)
型紙作成で必要な道具(CAD(Auto CADなど)で作図する場合)
  • パソコン
  • プリンター
  • 厚紙
  • のり
  • カッター(ハサミだと直線が難しい)
  • カッターマット
  • 定規(金属のもの)


型紙には下の5つの項目を書いておくと、実際に作品を作る時(裁断や接着時)に確認しながら組み立てられるため、ミスが減りとても便利です。また他の型紙が混在した際にも素早く見つけることができます。
型紙は作品ごとに保管するから混在しないのでは?と思われるかもしれませんが、他の作品でも同じ型紙が使えることがあります。例えば名刺入れとカードケースではサイズが同じものを収納するため、一部共通の型紙が使える場合があります。型紙共通化のメリットは図面を作る手間が省けることと、抜き型(革を図面の形状通りに打ち抜くための金型)を作る場合にコストにもコストを抑えることができます。

型紙の管理は作品ごとにまとめてクリアファイルやファスナー付きのクリアケースに入れておくのがおすすめです。

型紙に書いておきたい5項目
  1. どの作品の型紙なのか
  2. 革の種類や厚み
  3. 接着部分や革を漉く部分の指示
  4. ギン面(革の表面)か床面(革の裏側)どちらの面なのか
  5. 折り曲げる部分
よしだまくん
よしだまくん

型紙は設計図だということが理解できた?

カシベさん
カシベさん

型紙は作品を作るのにすごく大事なものなんだね。

よしだまくん
よしだまくん

数作っていくと型紙作りにも慣れていくよ。


よしだまくん

ものづくりが趣味の「たまのようなナマケモノ」。意外と手先が器用。
カレーパンが好き。

カシベさん

よしだまくんの友達の「コケの妖精」。最近レザークラフトに興味を持っている。

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